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村上宗隆が「初対戦」で柵越え、ダルビッシュ「メジャーの打者でも簡単に打てる球ではない」 - 読売新聞オンライン

 3月の「2023ワールド・ベースボール・クラシック」(WBC)に向けた日本代表「侍ジャパン」のキャンプは21日、宮崎市で練習が行われた。実戦形式の打撃練習にダルビッシュ(米パドレス)が登板し、対戦した村上(ヤクルト)が柵越えの打球を放った。他に宮城、宇田川(ともにオリックス)も登板した。

 来場者は1万8356人。「こんなところで公開処刑されて、ちょっと悲しいです」。ダルビッシュをそう自虐的にさせるほど、「初対戦」は村上が鮮やかに制した。

 大きな拍手に包まれ、ダルビッシュがマウンドへ。打席への立候補が殺到する中、最初の相手を射止めたのは村上だった。客席は1球ごとにどよめき、迎えた4球目。三冠王はツーシームを完璧に捉えた。風に乗った打球はバックスクリーンへ。鈍い音が響いた直後、大歓声が湧き起こった。

 「内側から入れるつもりが真ん中高めに吹き上がった」。昨季16勝の右腕は制球ミスを認めつつ、「メジャーの打者でもそう簡単に打てる球ではない」と語った。日本の4番候補は本番でも手元で動く速球系を苦にしない。そうお墨付きを与えたに等しい評価だった。

 ダルビッシュの投球目安は打者5人に対して20球。「4球勝負」に加え、気温9度の冷え込みで投手不利は明白だった。それでも21球を投じた後、コーチを通じて村上に再戦を要請。レガーズなどを急ぎ着け直して打席に立った村上は2球目のスライダーを引きつけ、左前に流した。拍手を送って降板したダルビッシュは「簡単に通る(打たれない)球。読んでいたらしく、頭もいい」とたたえた。

 成長を続ける23歳の若き大砲は、幼少期からの憧れの投手に「(メジャーで)日本の打者の評価を変えられるような選手と思う」と持ち上げられても、顔色は一切変えない。前夜、配球など対策を考えていたという村上は「まだ向こうも全然、万全じゃないと思いますし」。自信がのぞく「も」の言葉に、期待せずにはいられない。(西井遼)

 岡本(巨人)が左翼で守備練習を行った。本職の三塁でノックを受けた後、左翼に入り、後方への飛球やクッションボールの処理も無難にこなした。キャンプでもこれまで一塁の守備に入るなど、WBCで複数のポジションをこなせるよう練習している。「次は一塁に入るかもしれないし、三塁になるかもしれないので、準備だけはしっかりしたい」と気を引き締めていた。

 宇田川が実戦形式の打撃練習に登板。源田(西武)や近藤(ソフトバンク)らにフォークボールを織り交ぜながら計23球を投げ、無安打に抑えた。制球がばらついてボール球は多かったものの、「もともと荒れるタイプ。捕手が構えた辺りに力強い球が行っていたので、自分らしさは出ていた」と手応えを語っていた。

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