EURO2024(欧州選手権)は29日、決勝トーナメント1回戦を開催した。開催国のドイツ代表とデンマーク代表が激突。ドイツが2-0で勝利した。
グループAを首位で突破したドイツと、同Cを2位で通過したデンマークの対戦。試合は立ち上がりからからドイツがボールを握ると、中央のMFトニ・クロース、MFロベルト・アンドリヒが前線、サイドに配給し、幾度となくデンマークゴールに迫った。
ドイツは前半4分、左サイドのコーナーキックをクロースが右足で蹴り込むと、DFニコ・シュロッターベックがヘディング弾。ゴールネットを揺らしたが、こちらはVARの介入により、ボックス内でファウルがあったとし、得点は認められなかった。
さらにドイツは前半7分、敵陣中央でボールを受けたDFヨシュア・キミッヒが持ち運んで強烈なミドルシュートを放つも、ここはGKカスパー・シュマイケルがセーブ。同11分にはFWカイ・ハバーツが背後からのボールに抜け出してダイレクトでボレーシュートを打っていたが、こちらもシュマイケルに阻まれた。
試合の入りに攻め込まれたデンマークだが、守護神の好守連発でピンチを凌ぐと、徐々にボールを持つ時間が増えてくる。MFクリスティアン・エリクセンが攻撃の構築を担い、FWラスムス・ホイルンド、FWアンドレアス・スコフ・オルセンが果敢にゴールを狙っていった。
すると試合は前半35分に雷によって一時中断。約25分後に再開されると、同37分にはドイツに決定機が訪れた。敵陣中央でフリーキックを得ると、クロースは左のDFダビド・ラウムにパス。持ち上がって入れたクロスにハバーツが頭で合わせるも、シュマイケルに弾き出された。
デンマークは前半45分に先制のチャンス。自陣ハーフウェーライン付近でボールを奪うと、そこからカウンターへ。エリクセンのスルーパスでMFトーマス・デラネイが右サイドに抜け出すと、ゴール前に通したパスをホイルンドが流し込もうとしたが、飛び出したGKマヌエル・ノイアーに阻止された。
試合はスコアレスのまま前半を折り返すと、後半開始早々の3分にDFヨアキム・アンデルセンがゴール前の混戦の中からシュートを決めたが、こちらはVARの介入によりオフサイドの判定となり、得点は認められなかった。
すると次はドイツに決定機が到来。VAR、オンフィールドレビューにより、後半6分のシーンにアンデルセンのハンドの反則があったとしドイツにPK。キッカーを務めたハバーツが右下に鋭いシュートを突き刺した。
さらにドイツは後半23分、最終ラインからのロングボールで左サイドを抜け出したMFジャマル・ムシアラが持ち込んで追加点。2-0で勝利し、準々決勝進出を決めた。
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