ドジャース大谷翔平投手(29)が放った新天地での1号本塁打のボールを巡り、混乱が起きていたことを米スポーツメディア「ジ・アスレチック」が4日(日本時間5日)、伝えた。

大谷は3日の本拠地でのジャイアンツ戦で、開幕から9試合目で待望の1号を放った。ホームランボールは外野スタンドで夫婦で観戦していたアンバー・ロマンさんがキャッチ。ボールは球場職員を通じて大谷の元に戻ってきた。大谷は試合後の囲み取材で「戻ってファンの人と話して、いただけるということだったので。僕にとってはすごく特別なボールなので、本当にありがたいなと思いました」と話していた。

だが、そのボールを巡っては舞台裏で混乱が生じていた。

同メディアがロマンさんにインタビューしたところによると、ボールはキープしたかったが、職員から手放すようプレッシャーをかけられたと感じたという。記念ボールは通常、公式な認証を受けて初めて価値が出るものだが、ロマンさんはボールをキープするなら認証しないと職員に言われ、仕方なくホームランボールと大谷のサイン入りグッズの交換に応じたという。競売会社の見立てではこのホームランボールは少なくとも10万ドル(約1500万円)の価値があるという。

だが、職員は最初、交換にサイン入り帽子2個をオファー。ロマンさんが納得しないと、さらにサイン入りバットとボールを追加されたという。

ロマンさんは大谷の元に記念ボールが戻ったことはうれしいとしながらも「球団の対応は残念だった」とコメント。米メディアでは大谷とロマンさんが会ったと伝えられているが、直接本人とは会っていないことも明かした。夫のアレックス・バレンズエラさんは「球団は妻につけ込んだ。彼女は多くの警備員に囲まれ、私と相談することもできなかった。大金がほしいわけじゃない。ファンを大事にしてほしい」と話した。

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