<U-23アジア杯カタール大会:日本2-0イラク>◇29日(日本時間30日)◇準決勝◇ドーハ
MF藤田譲瑠チマ主将(22=シントトロイデン)の試合だったね。2アシストも素晴らしかったけれど、苦しい時間帯にチームを締めていた。守備的なボランチで相手の流れを断ち切ったし、攻撃ではミドルのパスと浮きパス、ワンタッチパスと、強弱をつけてリードしていた。
常にボールと相手を見て隙を狙っていた。2点とも藤田の広い視野から生まれたものだ。運動量もあってテクニックもあって、球際に強くて、空中戦でもちゃんと体をぶつけられる。何よりボールを奪われない。ミスが少ないね。
既にA代表に呼ばれたことはあるけれど、定着はできなかった。ぜひ「パリ経由、北中米」と言わず、次の6月にあるW杯(FIFAワールドカップ)アジア2次予選からA代表に呼ぶべきだね。パリ五輪に向けた最後の強化合宿期間になると思うけど、もうそこを超越してA代表を目指してほしいくらいだよ。
もう1人、A代表で試してほしいのは右サイドバックの関根大輝(21=柏レイソル)だな。サイドのDFとしては長身で、スタミナがあって、スピードも悪くない。攻守とも安定感がある。彼の強みは、攻撃のセンスが抜群なことだ。攻め上がるタイミングが良く、常に相手が嫌がるポジションを取っていた。常にいい位置にいるから他の選手からも信頼も厚いだろうな。
今のA代表は、サイドバックの選手層が薄く、経験も浅い。長友佑都と酒井宏樹が長くレギュラーを務めていた分、そこに関根が加わると、すごくいい競争になる。チーム全体のさらなるレベルアップにもつながるはずだ。
オリンピック(五輪)出場が決まり、これからはオーバーエージ(OA)枠に誰を呼ぶか、が話題になるだろう。残念ながら今大会を戦っている23人のうち半数以上は本大会に出場できないかもしれない。
でもね。「本番では誰が入るんだろう? 俺は残れるのかな?」と考えるより「俺がA代表に入ってやる!」くらいの強い気持ちで今後も戦ってほしいよね。(日刊スポーツ評論家)(ニッカンスポーツ・コム/サッカーコラム セルジオ越後「ちゃんとサッカーしなさい」)
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