サッカーJ2で初となる新しい国立競技場でのリーグ戦が9日あった。ともに東京都内を拠点とする首位のFC町田ゼルビアと2位の東京ヴェルディが直接対決。ゼルビアのホームゲームとして開催され、入場者数はクラブとして過去最多の3万8402人を記録した。
ゼルビアによると、国立での開催は都心でより多くのファンを取り込む狙いがある。これまでの最多入場者数は5月21日に町田GIONスタジアムであった清水エスパルス戦の1万444人で、その約3・6倍となった。
両チームの対戦は「東京クラシック」と呼ばれ、盛り上がる。今回は1万人の無料招待があったほか、J1昇格への期待が高まる中での頂上決戦ということもあり、関心が高まったとみられる。
「町田から出て行かないか心配」の声も
足を運んだサポーターたちの思いはどうだったか。
学生時代にゼルビアのスタジアム警備のアルバイトをしたという会社員の白幡真秀さん(28)は4~5年ぶりの現地観戦。いつもはネットで結果をチェックする程度だったが友人に誘われて訪れた。「数年前じゃ考えられないぐらい強くなっている」と喜んだ。
稲城市の村主苑子さん(38)は小学2年の長男(7)がヴェルディファンで今季も調布市の味の素スタジアムに何度も足を運んでいるが、「新しい国立は初めてなので来た。都内のチームが1位と2位なんてなかなかない」と話した。
一方、7年近くゼルビアを応援する地元・町田市の会社員鈴木崇さん(45)は「クラブが本気で変わろうとしているのが伝わる」と国立開催を喜ぶ一方で、ゼルビアの親会社サイバーエージェントが渋谷区にあることから「ゼルビアが町田から出て行かないか心配だ」ともこぼした。
ヴェルディ追い上げ引き分けに
試合はゼルビアが前半開始直後、ゴール前のこぼれ球をFW藤尾翔太選手が押し込んで1点を先制。さらに追加点を奪ったが、東京ヴェルディも後半に2点を奪い、2―2の引き分けだった。
試合後の記者会見で、ヴェルディの城福浩監督は「サポーターの数に驚いた。ヴェルディを支えたいという思いを共有したからこそ足を運んでくれたと思っている。なのでどうしても勝ちたかった」。ゼルビアの黒田剛監督は「今の町田の勢いに期待して多くの人が集まってくれたと思う。もっといい形で町田のサッカーを見せられるようにしたい」と語った。(堀川勝元)
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