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【元白鵬・宮城野親方の目】大栄翔は我慢できる精神力備わってきた - スポーツ報知

◆大相撲 ▽名古屋場所3日目(11日・ドルフィンズアリーナ)

 横綱・照ノ富士が休場のピンチに立たされた。西前頭筆頭・翔猿に寄り切られ、2日連続で金星配給の屈辱となった。両膝に古傷を抱える横綱は取組後は足を気にするそぶりを見せ、付け人に肩を借りて歩くなど心配な状況となってきた。翔猿は2個目の金星獲得となった。大関取りを目指す3関脇のうち、大栄翔だけが無傷3連勝。三役以上でも唯一の勝ちっ放しとなった。豊昇龍と若元春は初黒星を喫した。

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 大栄翔は、うるさい翠富士に何もさせませんでしたね。取組前の仕切りや塩を取りにいく動作が、相手に合わせるように速い動きをしていたので、嫌な予感がしました。しかし、いざ相撲を取ってみれば、しっかり相手を見て落ち着いていました。手、肘の伸びも良かったです。いい緊張感で取れているのでしょう。

 今年に入ってから先場所までの3場所は全て2ケタ白星を挙げ、安定感が増してきました。いなされても、相手に動かれても思い直すといいますか、我慢できる精神力が備わってきたと思います。自信に満ちあふれている感じがします。

 照ノ富士は一枚まわしが伸びているので、もう一度まわしを取り直すべきでした。力任せで出ようという気持ちが強すぎました。呼び込んでの投げは相手の体重も乗るので、膝などに大きな負担がきます。攻めが全体的に雑でした。(宮城野親方=元横綱・白鵬、スポーツ報知評論家)

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