インターリーグ ブルージェイズーパイレーツ ( 2023年5月7日 ピッツバーグ )
ブルージェイズの菊池雄星投手(31)が7日(日本時間8日)、敵地ピッツバーグでのパイレーツ戦に先発し、6回1/3を4安打無失点と好投。開幕から無傷の5勝目の権利を手にして、リリーフ陣にバトンを渡した。防御率は3・35となった。
立ち上がりから出力は最大だった。初回、先頭のヘイズに四球を与えたが、慌てることなく打者と対峙(たいじ)した。2番・レイノルズには中堅への大飛球を打たれたが、味方の好守でしのぐと3番・ジョー、4番・サンタナをともに直球で平凡な右飛、二飛に仕留めてスコアボードの左端に「0」を刻んだ。2回は先頭打者から、ともに直球で2者連続三振。躍動感あふれるフォームから球速、キレともに抜群の直球を投げ込み、パイレーツ打線を封じた。
アクシデントにも動じなかった。4回1死、サンタナの強烈な打球がワンバウンドで左腕を直撃。直後は顔をしかめ、腕を振って状態を確認したが、気合いに満ちた表情でマウンドから動かず。応急処置などをすることはなく、数球の投球練習を終え、試合に戻った。さらにこの日は雨天のため、試合開始が遅れた。様々な逆風もものともしなかった。
前回登板となった2日(日本時間3日)のレッドソックス戦では、勝利投手の権利目前の5回に打ち込まれ、4回1/3を5失点で降板。日本では26打数3安打の打率・115、0本塁打、6三振と完全に封じていた吉田にも本塁打を許すなど、不本意な内容だった。「ストレートやボール1球1球は悪くなかったと思いますので、しっかりもう一回、変化球をゾーンの低めに集めるという微調整をして、次は勝ちたい」。反省を胸に上がった中4日のマウンド。短期間で確実に課題を解消してみせた。
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