【日本ハム】9回には審判に『します？』と聞いた新庄監督、ポンセ“ノーノー”に「自分の子どもが達成したかのようなうれしさ」 - 中日新聞

ノーヒットノーランを達成した日本ハム・ポンセと握手を交わす新庄監督

◇27日　日本ハム2―0ソフトバンク（札幌ドーム）

　日本ハムのコディ・ポンセ投手がノーヒットノーランを達成した。プロ野球史上98度目（87人目）で、日本ハムとしては1995年7月5日の西武戦（東京ドーム）で西崎幸広が達成して以来の偉業となる。与えた四死球は2個。奪三振は6個で、打たせて取る投球が光った。

　今季の無安打無得点試合は4月10日の佐々木朗希（ロッテ）、5月11日の東浜巨（ソフトバンク）、6月7日の今永昇太（DeNA）、同18日の山本由伸（オリックス）に続く5人目。シーズン5人の「ノーノー達成」は、1940年以来82年ぶり。

　ポンセの偉業を陰ながらアシストしたのが新庄剛志監督だ。試合前のミーティングでは、失策がらみで連敗が続いている状況を踏まえて、「きょうは打つのはどうでもいい。エラーゼロでいこう」と熱弁。指揮官のゲキが効いたのか、2回には中堅の万波が、8回には遊撃の中島が、それぞれ安打性の打球を好守で防いだ。

　ノーヒットノーランはビッグボスも試合途中から強く意識していた。「口に出すとできないと言うけれど、オレはコーチに『ノーヒットいくね』って言っていた。9回には審判にも『します？』って聞いたもん。ストライクゾーン広くお願いしますって言いたかった」と笑う。

　監督として初めて快記録の誕生を見守った。「最後は吐きそうになるくらい緊張した。自分の子どもが達成したかのようなうれしさがある。子どもはいないけど」とビッグボス。最高の勝ち方で、8連敗の泥沼から脱出した。

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