阪神球団を傘下に持つ阪急阪神ホールディングス(HD)の株主総会が15日、大阪市内で行われた。
キャンプイン前日に矢野監督が今季限りでの退任を表明。前例の少ない異例の行動について、株主の1人が強い口調で「あんな自分勝手な人はいない。また、キャンプ中には予祝(期待する結果をあらかじめ模擬的に表現する)と言って選手から胴上げされた。社会常識がない。後任が気になって今年の野球に集中できない。球団は退任表明をなぜ止めなかったのか」という趣旨の質問が飛んだ。
球団の谷本修取締役オーナー代行者は「事業なら、17年ぶり優勝というプロジェクトに取り組んでいる。22年でそれを完結したいという、矢野監督の思いを受け止めた。予祝の胴上げも賛否両論があることは認識している。胴上げは、オリックスから移籍した糸井、西が1日キャプテンを務める中で提案してくれたこと。17年ぶりのペナント奪回は誰ひとりとして諦めていない」と回答した。
阪神は、開幕9連敗という悪夢のスタート。勝率が1割を切って各地の市外局番と比較されるなど最下位を独走したが、交流戦で12勝6敗の2位となってセ・リーグ4位に浮上している。
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