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『新語・流行語大賞』2020“年間大賞”「3密」に決定 TOP10は「鬼滅の刃」「愛の不時着」など選出 - ORICON NEWS

seridapura.blogspot.com  その年話題となった新語・流行語を決定する年末恒例の『2020 ユーキャン新語・流行語大賞』(現代用語の基礎知識選)が1日に発表され、“年間大賞”に「3密」が輝いた。トップ10には「愛の不時着」「あつ森(あつまれ どうぶつの森)」「アベノマスク」「アマビエ」「オンライン○○」「鬼滅の刃」「GoToキャンペーン」「3密」「ソロキャンプ」「フワちゃん」が選出された。

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 厚生労働省などが呼びかけた新型コロナウイルスの感染防止を目的とする新概念、新習慣、「3密」は当初広がりを見せなかった。そんな折、東京都の小池百合子知事が殺到する報道陣に“密です”を連呼したことが報じられると、ネット上で話題となり、ツイッターには発言を題材にした投稿が相次いだ。個人開発によるゲームも登場し、ゲーム紹介動画は1週間で830万回以上再生されたという。

 選考委員の一人、言語学者の金田一秀穂氏は「“3密”は健気な日本語である。結婚の条件としての“3高”。大変な肉体労働を表す“3K”。いくつかある大切な項目をまとめる言い方が日本語にはあって、得意技ともいえる。この悲劇的厄災の中にあっても、日本語はその特性を発揮して注意すべき心得をまとめて表し、予防を喚起した」と評した。

 リモートで授賞式に参加した小池都知事は「今年の『新語・流行語大賞』に3密が選ばれたということで、コロナ禍で暮らしが大きく変わる中で、国民の皆さんの中で、この言葉が印象づけられた。もちろん、もともとの発信は専門家の先生方。いろいろと使い方に工夫をさせていただいた。それによって日常で密に対する意識が高まった。コロナの対策が進んだ」と振り返り「今、また冬になって陽性者の数が増えている。重傷者を守る、重傷者を出さない、高齢者を重症化させない。3密をさらに確認していただいて、ご協力をいただきたいと思います」と呼びかけていた。

 また、TOP10にも選出された『鬼滅の刃』は、2016年2月から20年5月まで『週刊少年ジャンプ』で連載していた漫画が原作で、コミックス累計1億部を突破する人気作。きのう11月30日は、アニメ映画『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』(10月16日公開)の最新の興行収入が、初日から45日間で動員数2053万2177人、興行収入275億1243万8050円を記録したと発表。歴代興行収入ランキング(邦画と洋画含む)では、『タイタニック』(262億円)を超え、2位にランクインするなど注目を集めている。

 選考委員は、姜尚中氏(東京大学名誉教授)、金田一秀穂氏(杏林大学教授)、辛酸なめ子氏(漫画家・コラムニスト)、俵万智氏(歌人)、室井滋氏(女優・エッセイスト)、やくみつる氏(漫画家)(50音順)と、大塚陽子氏(「現代用語の基礎知識」編集長)。

■11月5日に発表されたノミネート語30は以下のとおり(50音順)
No. ノミネート語
1.愛の不時着/第4次韓流ブーム
2.新しい生活様式/ニューノーマル
3.あつ森
4.アベノマスク
5.アマビエ
6.ウーバーイーツ
7.AI超え
8.エッセンシャルワーカー
9.おうち時間/ステイホーム
10.オンライン○○
11.顔芸/恩返し
12.カゴパク
13.鬼滅の刃
14.クラスター
15.香水
16.GoToキャンペーン
17.3密(三つの密)
18.自粛警察
19.Zoom映え
20.総合的、俯瞰的
21.ソーシャルディスタンス
22.ソロキャンプ
23.テレワーク/ワーケーション
24.時を戻そう(ぺこぱ
25.Niziu(ニジュー)
26.濃厚接触者
27.BLM(BlackLivesMatter)運動
28.PCR検査
29.フワちゃん
30.まぁねぇ〜(ぼる塾)

■30語の説明は以下のとおり

「愛の不時着/第4次韓流ブーム」
ネットフリックス配信の韓流ドラマ。北朝鮮の将校リ・ジョンヒョク役をヒョンビンが、韓国の財閥令嬢ユン・セリ役をソン・イェジンが演じたラブストーリー。「沼」にはまるファンが続出。パク・ソジュン(パク・セロイ役)が演じたドラマ『梨泰院クラス』の人気や、映画『パラサイト』がアカデミー賞作品賞を受賞(非英語映画として初)するなども第4次韓流ブームの牽引役になっている。

「新しい生活様式/ニューノーマル」
新型コロナウイルス感染症対策専門家会議からの提言を踏まえて、厚生労働省が提示したのが「新しい生活様式」。ソーシャルディスタンスを保ち、「3密」を回避し、マスクの着用、手洗いの徹底、買い物や公共機関の利用の見直し、テレワークの推奨など、さまざまな対策の総称。ニューノーマルは、「新しい日常」として感染拡大の早い段階から使われた。もとはリーマン・ショック後のアメリカ経済についていわれた言葉。

「あつ森」
「どうぶつの森」シリーズ最新版でニンテンドースィッチ用ゲームソフトの「あつまれどうぷつの森(あつ森)」が話題に。無人島生活を「どうぶつ」たちとーから始める。コロナ禍のステイホーム期間中の「おうち時間」に、家族で楽しむ人も続出した。

「アベノマスク」
感染が拡大傾向にあった2月頃からマスクの品切れが続き、便乗して高額転売を行う転売ヤーが問題に。そんな中、4月1日に国内の全世帯に対して布マスクを2枚ずつ配布することを発表した安倍晋三首相によるコロナ対策。飛沫感染を防ぐためのマスクだが、サイズの問題や不良品の存在、費用など何かと話題に。

「アマビエ」
疫病をおさめるといわれてきた妖怪。「疫病が流行したら私の姿を描き写した絵を人々に見せよ」と告げたとされる。江戸時代に誕生。アマビェのイラストを使ったさまざまな関連グッズが販売されている。#アマビエチャレンジなど疫病退散・コロナ収束を願うイラスト投稿も相次いだ。

「ウーバーイーツ」
不要不急の外出自粛を要請されリモートでの新習慣が広がる中、ステイホーム週間を呼びかけられ「おうちごはん」などの巣ごもり消費が拡大。昨年あたりから広まっていたフードデリバリーサービスである「ウーバーイーツ」やテイクアウトの人気がさらに高まった。

「AI超え」
将棋の棋聖戦第2局で藤井聡太が考慮時間23分で指した一手は、AIが6億手を読んで導いた最善手(局面において最も良い指し手)だったと話題になった。

「エッセンシャルワーカー」
人々が暮らすうえで生活維持に欠かせない業務に就いている人のこと。コロナ禍においてもテレワークなどができない医療従事者やスーパーの店員、ゴミ収集員など。感謝の気持ちを伝えるフライデーオベーションやブルーインパルスによる感謝飛行なども行われた。

「おうち時間/ステイホーム」
おうちごはん、おうち美容など「巣ごもり消費」が話題に。行政により要請された不要不急の外出自粛の標語が「ステイホーム」。歌手の星野源による「うちで踊ろう」はインスタグラムに公開した楽曲で、ステイホームせざるを得ない人たちに、自由なコラボレーションを促す意味をもっていた。ミュージシャンのみならず、ダンサーやお笑い芸人などがそれぞれの形で共同作品を作り上げた。

「オンライン◯◯」
コロナ禍において対面での接触を減らす目的で、オンライン診療、オンライン授業、オンライン会議、オンライン帰省、オンライン飲み会(オン飲み)など、ビデオ会議システム「Zoom」などを使ってのオンラインやリモート(遠隔)でのやりとりが格段に増えた。

「顔芸/恩返し」
TBSドラマ『半沢直樹』での香川照之演じる大和田常務が半沢に言う「おしまいデス」「施されたら施し返す、恩返しです」が話題に。また出演している歌舞伎俳優たちの迫力ある顔芸、顔プロレスも話題に。画面いっぱいに映し出された顔は圧巻。

「カゴパク」
スーパーなどの店内用の四角い買い物カゴごをそのまま持ち帰る行為。7月のレジ袋有料化にともない問題化した。まとめ買いをしてそのまま自動車に載せて帰る事例が多いという。迷惑行為であり、スーパーなどでは張り紙で注意喚起している。

「鬼滅の刃」
吾峠呼世晴の漫画、16年2月から週刊少年ジャンプで連載。19年4月から9月にかけてアニメ版が放映されたことで本格的な流行に。登場人物と同じように髪を染める鬼滅カラーも流行。10月に公開された映画『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』は、公開から10日間で興行収入が100億円を突破、歴代最速記録を更新した。アニメ版主題歌「紅蓮華」を歌ったLiSAも話題に。

「クラスター」
新型コロナウイルス感染症において、小規模な患者の集団のこと(感染者集団)。限られた地域・社会で起こる短期間の感染増加は「エピデミック」。コロナ禍の日々、ニュースで読み上げられるクラスター発生という言葉が、じんわりと心にのしかかった。

「香水」
無名のシンガー・ソングライター瑛人(えいと)の楽曲「香水」がヒット。リリースは19年4月。20年4月頃から動画投稿アプリTikTokでカバー動画の投稿が増え、話題に(チョコレートプラネット長田の動画など)。歌詞に出てくるドルチェ&ガッバーナの香水が実際に売れるという現象もおこった。

「GoToキャンペーン」
感染拡大で被害を受けた業界の回復をねらったキャンペーン。トラベル、イート、イベント、商店街の4分野。トラベルは、旅行商品代金の半額分のクーポン付与(最大2万円)、イートは、予約サイト経由の飲食で最大1000円分のクーポンと2割のプレミアム付き食事券の販売、イベントは、2割相当の割引あるいはクーポン付与、商店街は、「地元」「商店街」の良さを再認識するきっかけになる取り組み。

「3密(三つの密)」
感染防止を目的とする新概念・新習慣。感染リスクの高い三つの状況「密閉」「密集」「密接」を避けるよう厚生労働省によりよびかけられた。小池都知事が報道陣に対して発した「密です」も話題になった。

「自粛警察」
あくまでも強制力をもたない自粛要請なのに、それに従わない人間を吊るし上げる行為。マスク警察、帰省警察、他県ナンバー狩りなども話題になった。営業時間などルールを守って営業している飲食店に張り紙を貼るような悪質な迷惑行為も目立った。

「Zoom映え」
自宅など職場以外の場所で仕事をするリモートワークやリモート授業などの新習慣が広まり、急速に利用者を伸ばしたのがズーム(Zoom)などのビデオ会議システム。利用者の間で、画面に美しく映る「リモート映え(Zoom映え)」するメイクを追求する動きも広がった。

「総合的、俯瞰的」
日本学術会議が新会員に推薦した105人のうち6人の任命を菅義偉首相に拒否された問題で、首相が述べた「総合的、俯瞰的な活動を確保する観点から判断した」が話題に。学問の自由への政治介入となっているといわれている。

「ソーシャルディスタンス」
感染を防ぐため、密閉、密集、密接の3密を避け、社会的距離を確保すること。物理的・身体的に距離をおく「フィジカルディスタンス」とも言い換えられている。「ディスタンス」は人間の心理的な距離を表す言葉として使われてきたことから、距離をとることを意味する「ソーシャルディスタンシング」が提唱されたが、日本ではディスタンスで定着している。

「ソロキャンプ」
ひとりでキャンプをするソロキャンプの人気が続く。コロナ禍でも、一時的な流行にとどまらず一般的なレジャーとして定着。タレント「ヒロシ」のユーチューブ「ヒロシちゃんねる」でのアウトドア動画も話題。それとは逆に、グラマラス+キャンピングの造語「グランピング」も手軽にラグジュアリーなアウトドアを楽しめるとして引き続き話題。

「テレワーク/ワーケーション」
「tele=離れたところで」と「work=働く」をあわせた造語。遠隔を意味する「リモートワーク」「在宅勤務」とも。新しい生活様式でも推奨された。観光地で仕事をしながらリフレッシュするというワーケーション(ワーク+バケーション)も話題になった。

「時を戻そう(ぺこぱ)」
お笑いコンビ「ぺこぱ」の決めぜりふ。ビジュアル系ロックバンド風のツッコミ担当、松陰寺太勇が相方シュウペイのボケの価値観を否定せずキザに肯定した後で話の本筋を元に戻すときに使うフレーズ。

NiziU(ニジュー)」
日韓合同オーディションNiziProject(虹プロ)の韓国方式でプロデュースされた日本発のグローバル・ガールズグループ。動画配信サイトを通じて話題に。TWICE2PMを手掛けた敏腕プロデューサーJ.Y.Parkによるアイドルグループ。

「濃厚接触者」
新型コロナウイルス感染者と同居、近距離で接触、あるいは長時間接触し、感染の可能性が高くなっている人。定義は変化し、当初は、症状が出た後に接触したかどうかだったが、やがて、症状が出る2日前から、に変更された。具体的には、感染者と発症2日前から入院などをした日までに、1メートル以内で、マスクなどの感染予防対策をせずに15分以上接触があった人、などとされる。

「BLM(BlackLivesMatter)運動」
アメリカ・ミネソタ州ミネアポリスで、アフリカ系アメリカ人のジョージ・フロイドさんが、白人の警察官に9分近くも首を圧迫されて死亡した事件を契機に、全米各地で抗議運動が広がり、世界的な動きになった。日本では、テニスプレイヤーの大坂なおみ選手のマスクをつかっての抗議の意思表示が話題に。

「PCR検査」
検体を採取してウイルスの遺伝子配列があるかないかを調べる検査法。PCRはポリメラーゼ連鎖反応の略で、ウイルスのDNAもしくはRNAを増幅させて検出する。新型コロナウイルスの場合、陽性だと感染していることになり、確定診断に使われている。

「フワちゃん」
YouTuberでお笑いタレントのフワちゃん。1年中スポーツブラにミニスカートという元気な姿で、男女を超越した小動物のように行動し、自撮り棒撮影で誰とでも友だちになれるという。ワイドショーのコメンテーターなどの仕事も増えテレビで見ない日はないくらい人気に。

「まぁねぇ〜(ぼる塾)」
4人組お笑い芸人「ぼる塾」(きりやはるか、あんり、田辺智加、酒寄希望)の田辺のギャグフレーズ。

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