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大倉忠義&成田凌、お互いのダメ男ぶりを分析 - ドワンゴジェイピーnews

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水城せとなの傑作コミック「窮鼠はチーズの夢を見る」「俎上の鯉は二度跳ねる」を映画化した忘れられない恋の物語-。TOHOシネマズ 日比谷ほかにて9月11日から全国公開され話題を呼んでいる映画『窮鼠はチーズの夢を見る』の公開記念舞台挨拶が12日、東京の神楽座で行われ、主演を務めた大倉忠義、共演の成田凌、そして監督の行定勲が登壇。イベントの様子は全国102館の劇場へカメラを繋ぎライブビューイングで約3万人の観客へ届けられた。

まずは全国の観客に向けて、大倉から「東京は雨ですが、全国はどうなんでしょう?3万人以上のみなさんが映画の上映後にご覧いただいているということで、こうしてお話できることを嬉しく思います」と挨拶すると、成田は「僕は、さっきスタッフさんから人数を聞いてドキーッとしてしまったんですけど、大倉くんは素直に受け入れていましたね。さすがだなと」と感嘆するとともに、「こうして舞台挨拶の様子を中継できるというのはいいですね」と全国の観客と繋ぎ時間を共有できることを喜んだ。


公開から好調な滑り出しをみせている本作。司会者から、絶賛の感想がSNSを中心に続々と上がっており、「今年ベスト!」といった声もあがっていることを告げられると行定監督は「よく恋愛映画の名手と紹介されることがあるんですが、恥ずかしかったんですよね。恋愛って誰でもできるから、恋愛映画ってジャンルはどこか軽視されがちなところがあって。いままで「恋愛映画」って言われると、恋愛だけじゃなくて社会的な要素だったり人間ドラマだったりを描いた部分もちゃんとあるんだけどな、なんて思っていたんですが、この映画はまさに“恋愛についての考察”というか、本当にとことん恋愛なんですよね。それを作れたということで、僕もこの数か月は胸を張って「恋愛映画だ」と言い続けてきたんですが、(その想いが)伝わってくれたんじゃないかと思う」と嬉しさをにじませた。


今ヶ瀬が恋い焦がれる相手・恭一は劇中で「流され侍」と揶揄される役どころだが、大倉はこれに対し、「この映画を観た人は絶対、「今ヶ瀬かわいい…!」ってなるんですよね。でもダメな恭一を好きになる今ヶ瀬もダメなんだと思うんですよ。だからお互いダメなんです」と映画の中の2人を分析。「僕も恭一を演じていてクズだなと思うけど、まわりがどんなにとめてもそういう人が好きという人もいるから複雑ですよね」と一筋縄ではいかない恋愛の難しさについて語り、成田も「今ヶ瀬も悪いんですよ。勝手にわーっと行ってわーっと傷ついて怒って、何してるの?っていうね」と笑って共感した。

人当たりも良く、故に想いを寄せられることも多い恭一についての印象を尋ねられると、成田は「昨日も今日も観てくださっているのは女性が多いのかな?男性の方にこそたくさん観てほしいですね。恭一はどう見えるんだろうっていう」と同性だからこそ感じる部分を楽しんでもらいたいと語った。


最後に全国の観客に向けて、大倉から「去年の2月に撮影をスタートして、ようやく待ち望んだ公開を迎えることが出来て皆さんにこうして届けられて幸せを感じています。僕の友人も昨日観てくれたんですが、あのシーンはこういう意味なの?と聞かれたりして、それぞれの考察に触れながら、そういういろんな意見がある映画だなと思いました。友達などにぜひ紹介していただいていろいろ感想を言い合ってもらえればなと思います」成田も「この作品は観てくださる人をすごく信頼して作った映画だと思っていて、観てくれた方の数だけ受け取り方があると思います。昨日今日で観てくださった方も、また1か月後に観たらまた違った受け取り方をしているだろうし、1人で観るも良し、誰かと観るも良しだと思います。ぜひ話し合って、そして恋をしてください」と挨拶。

行定監督からは改めて、「本当に胸を張って「恋愛映画だ」と言える作品が出来たと思っています。この映画を観て、いろいろなきっかけにしてほしいですね。愛の形というのは人それぞれどんな選択をしてもいいのだと、映画の中の恭一がそうだったように、思いもしなかったことが自分の身に降りかかったときこそ自分はどう生きるかということを考えてその覚悟がどんな風に世の中を変えていくのかというのは、今の時代にすごく通じているものだと思います。たくさんの人にこの映画を観てもらいたいと思います」とメッセージを贈り、イベントを締めくくった。

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