俳優仲野太賀(27)が12日、都内で、主演映画「生きちゃった」(石井裕也監督、10月3日公開)ぴあフィルムフェスティバルワールドプレミアに出席した。共演する大島優子(31)若葉竜也(31)と石井監督(37)も登壇した。
同作は、いつも一緒に青春を過ごしてきた仲野演じる山田厚久と大島演じる奈津美、若葉演じる武田の物語。30歳となり厚久と奈津美は結婚し、平凡ながらも幸せな生活を送るが、奈津美の浮気をきっかけに3人の関係がゆがんでいく人間物語となっている。
劇中、奈津美が叫ぶシーンがある。大島は「プライベートでも嫌なことがあると、家で枕に顔を埋めて叫んでいます」と明かすと、太賀は「もしあんな叫び方をしているとしたら、ちょっと心配になりますね…」と話し、会場を笑わせた。
俳優という仕事に話が及ぶと太賀は、「普段の生活よりも演じている方が、もしかしたら心が豊かかもしれない」と告白。大島は「自分の中をほじくる感じ」とし、「普段の生活で感じたことをどう表現するかということ」と語った。
石井監督は「コロナになって映画に対する考え方が変わった」と胸中を吐露した。「今までは格好を付けて“映画は重要じゃない”と言いながら撮ってきたけど、映画は本当に重要で、生きる実感を唯一感じられるもの」と胸を張った。
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