こまめに掃除しなきゃいけないな……とわかってはいるものの、ついついサボりがちになってしまうのキッチンのシンク。気がついたら、水垢や食べ物の汚れがこびりついてしまって、どうにもならない状況に!なんて人も少なくないでしょう。
そうならないためにも、「効率的な掃除タイミング=サボってもいい限界」を把握しておきましょう!
掃除のプロである家事代行サービスを展開するカジタクに所属する山口さんが、解説してくれます。
■教えてくれたのは…片付け名人の山口さん
アクティア株式会社が提供する家事代行サービス「カジタク」にて、予約半年待ちの「片付け名人」。定期家事代行、整理収納サービスの経験を活かし現在は新人スタッフの教育を行うトレーナーも担当。整理収納アドバイザー1級ほか、整理収納の資格を多数保有している。
キッチンのシンク、理想は毎日掃除!
サボってもいい限界を紹介する前に、まずはシンク掃除の理想的な頻度を知っておきましょう。これが実践できるなら話はカンタンですからね。
「毎日の掃除が理想です。重曹水をスプレーボトルで常備しておけば、殺菌効果・消臭効果も期待できます。使用後の軽い水拭きを行わない場合は、週1回を目安に洗剤を使ってシンクを掃除しましょう」(山口さん、以下「」内同)
やはり出ました!「毎日掃除」という非情(?)な現実。そりゃあ毎日できるにこしたことはありませんが、いそがしい主婦にとって毎日シンク掃除をするのはかなりの負担です。
やはりここは、サボってもいい限界を知って、効率的な掃除をしたいところ!さあ、気になる回答は……?
サボっていいのは1カ月まで、それを超えると……
「使用頻度にもよりますが、1カ月がサボってもいい限界ラインです。料理をあまりしなかったとしても、水道水に含まれるミネラルと、食品に含まれているカルシウムが結合して白く固まってしまうのです。洗剤や石鹸カスも同様に水のミネラルと結合し、白くこびりついてしまいます。
また、排水口に汚れや食べ物のカスが溜まっていると、それに水分や汚れが付着してしまいヌメリ・悪臭の原因にもなります」
1カ月に1回くらいであれば、なんとかできそうですね。ヌメリ・悪臭も発生するとなると、料理をする場所だけにやらないわけにはいけません。とは言え、1カ月サボってもいいとなると、うっかり2カ月、3カ月と放置してしまう可能性もあります。
そんな事態を避けるためにも、少し怖い話をしていただきましょう!
「1カ月のデットラインを超えると、水垢のこびりつきが強力になって取れなくなり、強力な酸性洗剤を使う必要が出てきます。
酸性洗剤は市販されているトイレ用洗剤などがありますが、扱いが危険なので注意が必要です。また、シンク周りのキッチンの素材によってはダメージが残ってしまうので、使用は極力避けたほうよいでしょう。
さらに、強力な酸性洗剤を使用する際は、ゴム手袋などを使用しないと軽いやけどをしてしまう恐れがあります。もしどうしてもシンクを強力な酸性洗剤で洗うなら、最初にゴム手袋で洗剤を塗りつけて、しばらく放置して水垢や石鹸カスを柔らかくしなければいけません。
このように、危険で手間のかかる掃除をする必要が出てきてしまうので、1カ月以上の放置は絶対にやめましょう」
シンク掃除をするはずが、シンクにダメージを与えてしまい、さらにやけどの危険性まで!これを肝に銘じて、シンク掃除は最低でも1カ月に1回行うようにしましょう。
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