新型コロナウイルスの感染拡大でマスクの品薄状態が続く中、高松市のかばん工房が革の端材を使った「マスクホルダー」を発売した。ゴムひもの付いた留め具で、キッチンペーパーを用いて簡易的なマスクを作ることができ、何度も使える。感染リスクや、マスクがなくて肩身が狭い思いをする人を減らしたいと、社長自ら動画投稿サイト「ユーチューブ」で作り方を解説している。
製造で出る余りを活用
高松市の「カワニシカバンプロダクト」。ミシンが並ぶ作業場で、留め具づくりが進む。川西功志(あつし)社長(38)は、「マスクをしていない人が周囲から冷ややかな目で見られたり、気まずい思いをしたりするような事態を避けたかった」と開発の動機を語る。
同社は、香川県内のバッグ工場でかばん作りの技術を学んだ川西さんが平成27年に創業。「誠実謹製」の方針を掲げ、耐久性のある素材を使ったビジネスバッグをはじめ、革の財布やバッグなどのオリジナル商品を製造し、メーカーから依頼を受けた商品の生産も行っている。
新型コロナウイルス感染拡大の影響は、同社にも波及。イベントや展示会の相次ぐ中止に伴ってメーカーからの発注が減少し、3月の売り上げは例年の半分以下に落ち込んだという。川西さんは「収束の見通しが立たず、先が見えない」と表情を曇らせる。
そうした中、マスクが入手できず困っている友人の話を聞き、製造工程で出る端材の活用を思いついた。ゴムひも付きの留め具を考案し、SNSで紹介すると「売ってほしい」と反響があり、商品化した。
何度でも使える
マスクの作り方は、いたって簡単。キッチンペーパーを折り畳み、両端に2カ所ずつパンチなどで穴を開ける。穴を留め具のスナップボタンで挟み、パチンと留めれば完成。キッチンペーパーを口と鼻を覆うように広げ、ゴムひもを耳にかければマスクになる。キッチンペーパーを取り換えれば、何回でも使える。
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April 13, 2020 at 04:00AM
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革の切れ端でマスクホルダー キッチンペーパーで挟んで快適 - 産経ニュース
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