大相撲夏場所千秋楽の26日、石川県津幡町出身の新小結・大の里(23)が初優勝を決め、ふるさとも歓喜の声で沸いた。
身長192センチの恵まれた体格を生かし、突いてよし、組んでよしの「相撲界のホープ」。同県出身者の優勝は、1999年名古屋場所の関脇・出島=金沢市出身、大鳴戸親方=以来25年ぶりだ。同県七尾市が生んだ横綱・輪島を上回る史上最速優勝の記録も作った。
両国国技館では、父の中村知幸さん(48)が歓喜の涙をぬぐうシーンも。大の里は能登半島地震後、同県内灘町の避難所を慰問するなどしてきた。馳浩知事はコメントを発表し「被災した方をはじめ県民にひときわの勇気と感動を与えた。相撲王国・石川の誇りだ」などとたたえた。【竹中拓実】
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