第96回センバツ高校野球大会(3月18日から13日間・甲子園)の出場32校を決める選考委員会が26日、大阪・北区の毎日新聞大阪本社で開かれる。近畿では、昨秋の近畿大会で4強に進んだ耐久(和歌山)の選出が確実。創部120年目で春夏通じて初の聖地となる。昨秋の明治神宮大会での星稜(石川)の優勝によって神宮大会枠が加わる北信越は3校。昨秋の北信越大会4強で、能登半島地震で輪島市内の校舎が被害を受けた日本航空石川ナインは兄弟校・日本航空山梨キャンパスに身を寄せ、吉報を待つ。
黒船来航1年前の1852年(嘉永5年)に開かれた稽古場が起源の県立高・耐久(和歌山)は、春夏通じて初の甲子園出場が確実視される。赤山侑斗主将(2年)は「本当にあの舞台でできるとはまだ実感できていない。でも決まったつもりで、危機感を持ってやっている」と、毎日の鍛錬を続けながら、決定を待つ構えを強調した。
創部120年目で迎える初の聖地に向け、特別後援会も結成された。事務局長は元西武監督・東尾修氏(73)の弟で、同校OBの東尾庄治さん(70)。1971年卒の庄治さんは主に一塁手として活躍し、183センチの長身を生かして4番も務めた。早大で野球を続け、教員時代には箕島中の監督として元阪神の嶋田宗彦、章弘兄弟を指導。現在は特別後援会で応援団の組織などにいそしむ。昨年12月には、修氏による2日間の投手指導も実現。エース右腕の冷水(しみず)孝輔(2年)は「とにかく強い球を投げ続けることを教わった」と、通算251勝右腕の言葉を胸に刻んだ。
長い歴史を持つ伝統校だけに、地域の応援も熱い。選手は登下校中もよく声をかけられ、井原正善監督(39)は県内の他校の指導者からもらった「ペリー来航」と刻まれたバットで選手にノックを飛ばす日々だ。「(祝福が)『おめでとう』から『ありがとう』に変わった。それだけの思いを持ってくれていたんだと感じる」。その期待に応える時が、間もなくやってくる。(瀬川 楓花)
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