センバツ準Vの報徳学園(兵庫)が5回戦で神戸国際大付に敗れ、春夏連続甲子園はならなかった。

初回に先制されたが、直後の1回裏にドラフト候補の堀柊那捕手(3年)の適時打で同点とし、「盛田が点を取られて、何とか自分が初回で追いついてあげないとという気持ちだった。同点に追いついてホッとした」。たが、4回に先発の盛田智矢投手(3年)が走者を出して降板。後を受けた今朝丸裕喜投手(2年)が勝ち越し打を浴びた。

7回にも1点を追加され、堀は「追い込んでから打たれてしまって、もっとローボールを要求していれば。迷ったところで打たれてしまった。自分がしっかりリードしてあげれていればこんな展開にはなっていない」と悔やんだ。

打線も神戸国際大付の先発・津嘉山憲志郎投手(2年)に抑えられた。堀は最終回は打席が回ってこず。「絶対勝つんだという気持ちを最後まで持って、最終回も打席は回ってこなかったんですけど、全力で声を出しました」と全力を尽くしたが及ばず。「悔しいし、申し訳ない気持ちが一番。メンバー外が死ぬ気で応援してくれて、期待に応えることができなかった」と話した。

最後のミーティングでは涙を流す場面も。「センバツ準優勝まで持っていけたが、この夏に絶対に日本一になると言っていた。かなわなかったが、いろんなサポートがあり3年生全員が後悔なく終われたと思う。報徳でやった3年間は無駄にはならない」。主将として保護者へのあいさつしながら大粒の涙を見せた。

今後はプロを志望する。「まだ決まってはいないが、志望届は出すと思う」。プロ志望届も明言し、堀が報徳での夏を終えた。【林亮佑】