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高校野球 大阪桐蔭が19得点 埼玉 聖望学園に勝ち 3回戦へ - nhk.or.jp

大阪桐蔭高校は、相手のエースを打ち崩すために意思統一を図って打席に入り、序盤でそのエースを攻略したことが大量得点につながりました。

聖望学園のエース岡部大輝投手はストレートを見せ球に、低めのスライダーでバッターの重心を前がかりにすることで、打たせて取るピッチングが持ち味です。

1回戦の秋田、能代松陽高校との試合では、相手に満足なスイングをさせず、27個のアウトのうち、13個をゴロで奪いました。

そこで大阪桐蔭の打線は、低めのボールゾーンに逃げるスライダーは捨てて、高めに甘く入ってくるスライダーだけを捉えるように意思統一を図って打席に入っていました。

試合後、キャプテンの星子天真選手は、「岡部投手の1回戦を見て、高めにゾーンを上げてスライダーを打っていけば、苦戦することはないとみんなで話していた」と戦略をチームで共有していたことを明かしました。

その結果、1回にタイムリーを打った4番の丸山一喜選手や、5番の海老根優大選手が捉えたのは、いずれも岡部投手がカウントを取りに来た甘いスライダーでした。

また、厳しいコースへのスライダーに手を出さなかったことで、岡部投手が4回までに投げた32球のスライダーのうち、空振りは1球しかありませんでした。

これについて岡部投手は、「スライダーを見極められ、甘く入ると捉えられてしまいました。相手が上回っていて、力を出せませんでした」と振り返りました。

意思統一して打席に立つことで、序盤で相手エースを攻略したことが大量得点につながりました。

ただ、西谷浩一監督は、「1回戦よりも修正をすることはできたが、手応えは感じていない。今後も粘り強く、大阪桐蔭の野球をやっていきたい」と、3回目の春夏連覇に向けて、あくまで気を引き締めていました。

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