東京・江戸川区にあるMさんの家の敷地は、もともとは隣接する妻の実家の庭の一部でした。娘夫婦が家づくりを考えていると知り、両親がうちの庭先に建てたらどうかと申し出てくれたといいます。両親の家の南側は魅力ある立地で、川と両岸を含めた豊かな緑地帯がすぐ目の前に広がっています。
全体から細部に至るまで 数々の夢を盛り込んだ家
全体だけでなく、細部にも様々な要望が盛り込まれています。例えば、ホールとLDKを仕切る木枠のパーティションはお気に入りのカフェ、2階の十字窓はファブリックショップのイメー ジを生かしたものだそう。
キッチンはタイルから棚まで 好きなものに囲まれて
ショールームを何軒も回って吟味した壁面のタイルはコンロ側と背面カウンター側で色を替える一方、壁には家を新築中に見つけたというアアルト・デ ザインの棚を設置しました。
連続するパントリーを経由して奥に抜けられ、キッチンを中心に回遊できるので、動線もスムーズ。冷蔵庫や家電も奥のパントリーに収まっているので、表からは雑多なものが見えず、妻の理想のインテリアを保っています。
キッチンの背面に造り付けた作業台兼食器棚です。通路幅を確保するため奥行きは浅いですが、食器の出し入れがしやすそう。
妻のたっての希望で、ミーレの60cm幅の大容量の食洗機をビルトイン。大量の食器や鍋類も一気に洗えて便利だそう。
玄関ホールまで及ぶ2階からの光
実家の庭だった敷地に 借景を生かして建てる
ほの暗く、こもれる部屋が欲しいという夫の願いをかなえた和室です。子どもの遊び場やゲストルームとしても使えます。こちらの濃紺の壁も自塗装しました。
和室の入り口をリビング側から見たところ。 木製ルーバーの羽根は可動式で風を通し、空間をつなぐこともできます。
「いつかこんな家を建てたいと、ずっと心に残っていました」と妻は家づくりを振り返ります。妻が結婚前に旅したヘルシンキで見学したという、フィンランドの巨匠アルヴァ・アアルトの自邸が住まいの理想のイメージでした。
明るくモダンながら木の温かみも感じられる空間は、確かに北欧デザインに通じるものがあります。
プロデュース/OZONE 家 design
設計/東端桐子(ストレート デザイン ラボラトリー)
撮影/桑田瑞穂
※情報は「住まいの設計2017年5.6月号」掲載時のものです。
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January 27, 2020 at 03:51PM
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モダンさと温かみを併せ持つ北欧風キッチンのある家 - ニコニコニュース
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