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英大学教授が推奨する自宅学習の教材は「料理」 数学と科学の勉強になる? - ライブドアニュース - livedoor

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行により、世界各地で多数の学校が閉鎖されています。それゆえ、子どもたちは自宅での学習を余儀なくされており、「親が直接子どもに教える」という機会が増加しています。ニューカッスル大学の栄養学者であるクレア・コリンズ氏らは、自宅学習の題材として「料理」を推奨。「子どもと一緒に料理を作ると、栄養学の知識だけでなく数学と科学の知識まで伸ばせます」と解説しています。

Maths, reading and better nutrition: all the reasons to cook with your kids

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コリンズ氏らが自宅学習の題材として料理を勧めるのは、「料理を作る」という行為にさまざまなメリットがあるため。準備の際にレシピに従って調理するという行為は読解能力と理解力を高めることが可能です。さらに、材料のサイズや重さ、分量を量るというのは数学的概念に基づいており、科学の中核ともいえる「探究心」「問題解決能力」の2つを養うことができるとのこと。

食材のサイズを正確に推定したり、レシピに従って食品のラベルを読み解いたりするという行為には基本的な数学のスキルが不可欠。加えて、料理を作り上げるためには重量や長さ、面積、体積などの尺度を駆使して食材を比較・測定・整頓する必要があるため、料理は抽象的な概念を子どもに教える実践的な方法だとコリンズ氏らは解説しています。さらに、一緒に料理を作る際に「62.5mlのコップで250mlの水を用意してみて」といった、実践的な計算を子どもに教えることも可能です。

イーストカロライナ大学栄養科学部が行った「食べ物を題材にして科学と数学を小学4年生に教える」という研究によると、食べ物が題材の授業を受けた子どもは対照群の子どもに比べて、栄養に関する知識だけでなく、科学と数学の知識も大幅に向上したという調査結果も確認されています。

さらに、コリンズ氏らは自分で料理することで「食育」も学べると指摘。「どの食材が健康・不健康なのか」を教えることを通して、栄養学の基礎を学ぶことも可能だと説明。また、学校で調理実習や作物育成実習の授業を実施することで、栄養学の知識を身に付けたり、食事の栄養バランスを改善したりできると解説しました。

「食育」は子どもの成長において重要な概念です。農林水産省は「食生活指針について」「食事バランスガイド」といったページで食育に対する啓発活動を行っていますが、近年は「食の西洋化」によってジャンクフードなどを摂取する子どもが増加しているという現状があります。オーストラリア人であるコリンズ氏らは、「『野菜をコップ5杯分、果物をコップ2杯分』という1日の推奨摂取量を満たしている大人は20人に1人で、18歳未満の子どもでは17人に1人の割合しかいません」と述べ、多くの人が野菜と果物を適量摂取できていない現状を指摘しました。

なお、コリンズ氏らによると、健康的な食事を学ぶためにはテレビの料理番組も良いとのこと。10歳から12歳までの子どもを対象にした調査によると、健康的な食事を作る料理番組を見る子どもは、健康的な食事をする確率が2倍高くなるそうです。見た目から食事に興味を持つ子どもは多く、14カ国の計433人の被験者を対象とした調査では、ほうれん草と果物を使った美しい料理を見た子どもたちが「この料理を食べたい」と思うことが実際に確認されています。このことから、コリンズ氏らは「健康的な食事を喜んで食べさせるために、見た目も重要です」と述べています。

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May 17, 2020 at 07:00AM
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