自慢のチョウザメのてんぷらや刺身を紹介する池野さん=豊丘村の日本料理店「安藤」で |
二〇二七年のリニア中央新幹線開業に向け、地域の名産品として売り出そうと、豊丘村でチョウザメの養殖プロジェクトが進んでいる。卵のキャビアは高級品として知られているが、村内の日本料理店では、身を使った料理を提供。日本人にはあまりなじみのないのない食材が美味と好評だ。
「想像以上においしい」「この味はどう表現したらいいの」−。
豊丘村役場前の日本料理店「安藤」。チョウザメ料理を目当てにやってきた客が、初めて食べた珍味に驚きの声を上げた。
店主の池野大樹さん(43)は「刺し身や焼き物、てんぷらと、料理によってさまざまな味が楽しめる」と、チョウザメの魅力を語る。頭の軟骨や皮、骨から取っただしなど、ほとんど部位を余すことなく活用している。グルタミン酸など栄養価が豊富で、美容に効果的といわれるコラーゲンも多い。
池野さんは、昨秋から実家のある阿智村伍和でチョウザメの養殖を始めた。当初はキャビアの提供を考えていたが、身の柔らかさとかみ応え、脂の乗ったフグのような体験したことのない味わいに心を奪われ、チョウザメずくしのコース料理(要予約)や、全国でも「ここにしかない」というチョウザメのラーメンを出すようになった。今月中旬には、チョウザメの天丼など、新たなランチメニューを加える。
チョウザメは低温を好む淡水魚。澄んだ水で育てると淡水魚特有の臭みがなくなるため、標高の高い河川上流付近での養殖に向いているという。養殖を行う阿智村でも、チョウザメを村おこしに生かそうという動きがある。
池野さんは「チョウザメは、標高が高く、水がきれいという南信州のイメージに合う。地域の名産として広まれば」と期待する。(問)安藤=0265(48)5833
◆村第2の名産品に 養殖振興プロジェクト進む
生けすですくい上げたチョウザメを見せる片桐さん=豊丘村で |
安藤のチョウザメ料理が評判となり、豊丘村では村内の養殖経験者や調理師、地域おこし協力隊員らでつくるチョウザメ養殖振興プロジェクトが昨年8月に発足。9日には村交流センター「だいち」で、身を使った料理コンテストを開く。
昨年9月に同村神稲の生けすに成魚を、同年末には稚魚500匹を放流した。オスは約3年後に体長1メートル、重さ3キログラム程に成長し、メスは7〜8年後にキャビアが採れるようになる。順調にいけば、リニア開業予定の2027年までに身も卵も販売できる見通しだ。今後は安藤と協力して生育環境の改善を進め、卵のふ化にも挑戦する。役場近くの生けすで養殖を始める計画もある。
マツタケの産地として知られる同村だが、昨年は記録的な不作に見舞われた。天候の影響を受けやすく、季節も限定されるマツタケに続く第2の名産品としてチョウザメを育成し、身や卵をふるさと納税の返礼品にも活用できないかと、村内で期待を集めている。
9日のコンテストには、伊那谷地域の11の団体が参加し、オリジナルメニューを披露する。100食分の試食もあり、一般の来場を呼び掛けている。最優秀のメニューは、3月8日に同村の南信州とよおかマルシェで開く「チョウザメ祭り」で提供する予定。
プロジェクトリーダーの片桐久典さん(65)は「チョウザメの養殖も盛んにし、マツタケと合わせて『高級食材の村』を目指したい」と意気込む。コンテストは午後2時から。参加無料。
(飯塚大輝)
【土平編集委員のコメント】 今日紹介したのは、長野県飯田市などを対象にした南信版の記事です。2027年開業予定のリニア中央新幹線で、長野県では飯田市に駅ができる予定です。リニア効果をにらんだ動きはいろいろありますが、チョウザメ料理には意表を突かれました。記事を読むとおいしそうで、思わず食べたくなります。今は身を利用しているようですが、7〜8年後にはキャビアも採れるようになるといい、さらに期待が高まります。今日は三重県志摩市でイノシシなどの肉を販売する施設がオープンしたとの記事も伊勢志摩版にあり、山の村の魚、海の市の山の幸の対比を面白く読みました。
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February 07, 2020 at 10:32AM
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チョウザメ料理、豊丘に活気を:長野 - 中日新聞
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